10月12〜13日、富山県小矢部市のクロスランドおやべで「ミニSLフェスタinおやべ」が開催されました。私は12日の白馬運転会の後、13日の運転会に参加してきました。クロスランドおやべは全高118mのクロスランドタワーをシンボルに大型ホールや直径400mの円形芝生広場、パターゴルフ場等で構成される広大な文化・芸術・経済交流拠点で、まずはこの広さに圧倒されます。レイアウトは、「オアシスの海」と呼ぶ池の周りに300mの本格的な5吋専用レールが引かれ、今年10月からさらに300mが常設線として延線され、大きなレストハウス前の駅を中心に8の字型に運用することで、全長600mの営業運転をしているレイアウトです。今回の延線で、ターンテーブル、大型鉄橋やトンネル等の施設も増設され、変化と起伏に富んだ楽しいコースになっています。この常設線増設記念の行事としてクロスランドおやべが主催し、OSが協力して全国のライブスチーマーに参加を呼びかけ開催に至ったもので、全国から20両の車両が参加し、常設線の営業車両1/8.4のC62、サンダーバード、300系新幹線、OS・C21と一緒に運転と運客を行いました。
指定された搬入口に行くと増設線のターンテーブルに案内され、ここに車両を駐機。お互い挨拶もそこそこに準備と蒸気上げを行います。「先ずは線路配置の全体像確認を」と思っても全長1200m。結局ポイントポイントで、「この先はあそこに出る」と概要把握が精一杯。余りのロングランにロケットは白馬同様早々に辞退。皆さんの蒸気上げの間、長崎電軌3000系で乗用台車に妻を乗せ、先ずは一周回って見ることにしました。第一次常設線は、枕木一本一本に専用金具でレールを固定し、5吋専用線となっているため(慣れた3線式に比べ)雰囲気は最高。引込線から駅一番線に入線し、ここで乗客を乗せ出発すると反時計回りに右カーブが続きますが、ここが相当の急勾配。蒸気だと駅から一気に力行しないと登れない感じです。勾配を登りきった所に仮設線への出入りのポイントがありますが、ここは本線を行き、ラティスフェンス風のトンネルを抜け、半周回った駅の対向位置からは芝生の築堤上を右手に池を見ながら一気に下り、駅2番線を通過して、今度は左カーブで8の字型に増設線に入りますが、ここは第一次線よりも更に急勾配。増設線はポイント以外は平角棒の簡易レールで、線路の脇の植栽は未着手なので丸坊主。ターンテーブルへの引き込みポイントを過ぎて本線を進むと、小さな滝から流れる小川を越える大型の赤い鉄橋です。この先を180°回るとレンガ積みのトンネルが…。この山も今は丸坊主ですが、植栽が植えられると素晴らしい景色になりそうです。トンネルを抜けると右側にターンテーブルからの入線路、左側には、営業車両の倉庫と引き込み線があり、この先が降車場になっています。降車を終え前に進むと90゜曲がって、駅一番線に戻ります。8の字レイアウトの上、全長が長いため、降車場から一番線までは渋滞しますが、本線では殆ど渋滞なしの快適運転が楽しめます。
何よりもボランティアによるポイント切換えや踏切管理により、行きたい方向を指させばノンストップで周遊できます。
さらに仮設線に入線し、直径400m長さ600mの円形線路を走りますが、ここも広くて殆ど渋滞なしです。仮設線を回って本線に戻り降車駅まで全長1200mのロングランは、あの神戸FFパークの約3倍。走りを堪能できます。
その後は、電動の強みを生かして主催者とボランティアに感謝を込めて運客に努めました。可愛い長崎電軌3000系は、乗車待ちの小さいお子さんにも興味を持っていただいたようです。終わってみれば走行距離は9q。600mの常設線だけでも13周したようです。主催者からの報告では12日3400人、13日4000人の乗車をいただいたようです。
白馬同様、余りに広すぎて参加者の交流ができなかったのが残念です。これだけの施設なら一泊2日でゆっくり交流する企画も良いと思います。
主催者からは全国からの同好者の参加を大変喜んでいただきました。皆さんも原則日曜の運転日に合わせ、車両を積んでおやべに行かれることをお勧めします。
お陰さまで、白馬を入れて2日間楽しみ一杯の運転を堪能しました。この後、高山・上高地に泊まり、秋の紅葉と北アルプスの雄大な風景を存分満喫し帰宅しました。都心から全行程850q。やっぱり遠かったな〜。
※今回は、私事だけの報告になりました。白馬、おやべに参加の皆さんの別視点での投稿を期待しています。
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▲常設部/左側建物前の駅から池を回る
▲仮設部/タワー横の円形芝生広場の外周を回る
▲駅手前/駅を発車して右上の高原に向かう
▲高原を登ると仮設線への連絡線が
▲常設線のトンネルを抜けて/右側は仮設線乗降駅
▲常設線・駅の対向/ここでやっと4分の1
▲常設線・前半/池と芝生の素晴らしい風景
▲常設線の増設部/赤い鉄橋を渡る
▲増設部/大きなトンネル/植栽が期待される
▲仮設線/600メートルの真円線路/とにかく長い
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